和菓子職人なので刃渡り30cmほどの羊羹包丁と言う包丁を所有していますが
自分用は、誰にも使わさないで30年近く...未だに綺麗です。
それは、洗う時、柄に水がかからないように洗うや色々使う度に気を使っています。
さて、甘党喫茶でパートさんが使う羊羹包丁なんかも有ります。
こちらは、みつ豆の寒天を切るのですが
家で鉄の包丁なんか使わない現代の従業員さんなので
錆びる!柄が腐る!などあまり気にしていないと思います。

先日、そんな羊羹包丁を見たらエライ事になっておりました。

柄が腐って簡単に抜けます。
従業員が怪我しなくて良かったです。
と言う事で柄を交換してみましょう。
しかし...メジャーでない羊羹包丁用の柄って売っていません。
何でも良いから買ってみよう~。
240mm菜切り包丁用の柄を買ってみました。

柄を付ける前に錆取りします。

うっ!

まったく入らないし~!
もっと大きな柄じゃないとダメですね。
でもせっかく買ったのだからもったいない!
ドリルで穴深くして広げてみました。
何とか入ったのでついでに研いでおきましょう。
簡単に研いで...

錆防止に1000番耐水ペーパーで磨いて、ピカールでさらに磨きます。

最後は、柄に黒錆付けて...やっぱり刃も塗ってしまいました。

今回は、刃紋を出す研ぎをしておりませんから塗っても無駄なんですが。
柄を広げた隙間ですが最後まで悩みました。
隙間が有った方が内部を乾燥させると思う。
でも水は、洗う度に毎回入ります。
隙間を埋めた場合は、水が入りにくいが入ってしまうとそのままジメジメ状態が
長い事続きます。
どっちが良いのか?
結局、抜けにくい配慮そしてホットボンドで埋めました。
従業員の皆様、この羊羹包丁は、鉄だから気を遣って下さいね。
じゃないと社長の楽しみが増えてしまいます。(笑)

「羊羹包丁の柄を付け替える。」に4件のフィードバックがあります

  1. SECRET: 0
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    ようかん包丁ってこういう形してるんですか~
    イメージは刺身包丁みたいな細長いもんかと思ってました。
    プロはすごいですね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    もりたさん>
    巨大な薄刃です。
    包丁が悪いと切った断面に筋が付いてしまいます。
    透明な寒天の和菓子だと透明度まで変わってしまうんです。

  3. SECRET: 0
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    包丁の柄とか玄翁の柄はなかなか厄介なもの。ちょうど良い大きさが見つからない。
    用途ごとに道具があるのは知ってましたけど、こんな形とは。

  4. SECRET: 0
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    プラドおじさん>
    ちょうど良い物をネットで購入するのは、無理です。
    加工前提で購入です。

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